40代の営業職転職で有利になる自己PRの書き方|書類通過率を上げる具体策を共有

営業職への転職を考える40代未経験のあなたへ。
「今さら未経験で通用するのか?」
「自己PRって何を書けばいい?」
――そんな悩みを抱えていませんか?
実は、書き方ひとつで“未経験”というハンデを覆すことは十分に可能です。

こんにちは。“ジョー”は元採用面接官。これまで
100人以上の営業志望者と本気で向き合ってきました。
この記事では、営業未経験の40代でも通用する自己PRの書き方を、採用側の視点から解説します。
この記事を読むと─
- 書類通過できる40代未経験者の共通点がわかる
- どんな強みを、どう伝えれば響くかが見えてくる
- 採用される人の自己PRには“型”があると気づける
「営業職への一歩」を自己PRでつぶさないために。
この記事が、あなたの書類通過率を一段引き上げるきっかけになります。ぜひ最後まで読んでみてください。
1️⃣なぜ40代未経験者の自己PRは通過しにくいのか

「年齢の壁」だけが理由ではありません。40代の営業未経験者が書類で落ちる最大の原因は、「伝え方の甘さ」にあります。
採用側の視点を意識しないまま、自分語りに終始してしまう――これが多くの人が陥る落とし穴です。
・よくあるNGパターン|自分の経験だけを語っている
たとえば以下のような文章は、書き手の気持ちは伝わるものの、採用側には響きづらい例です。
「これまで15年間、事務職として真面目に働いてきました。営業は初めてですが、誠実さと責任感は誰にも負けません。」
このような内容は一見丁寧ですが、「営業にどう活かせるか」が不明確です。読み手の視点を想像すれば、「それでウチにどう貢献してくれるの?」という疑問が残ります。
・採用担当が重視するのは“経験”ではなく“再現性”
自己PR比較 | NG例 | OK例(改善案) |
---|---|---|
内容の軸 | 「私は真面目で頑張り屋」 | 「事務職で培った業務整理力を、営業での提案資料作成や顧客管理に活かせます」 |
説得力 | 抽象的で印象が薄い | 営業にどう活かすか明確で、未経験でも伝わる |
採用側の視点 | 不在 | あり |
採用担当者が見ているのは、あなたの過去より「未来の可能性」です。
ここが伝わっていないと、どれだけ真面目に頑張ってきた人でも「未経験だから難しいかも」と判断されてしまいます。

大事なのは“何をやってきたか”より、“どう活かすか”。面接官の頭の中にあるのは、未来の現場なのです。
・40代だからこそ求められる“人物像”
未経験でも採用される人に共通しているのは、「この人なら現場で周りとうまくやっていけそう」という安心感です。
- 学ぶ姿勢があるか(素直さ)
- 周囲と連携する力があるか(協調性)
- 最後まで粘り強く取り組めるか(責任感)
つまり、スキルではなく「人としての器」や「仕事への向き合い方」が見られています。
40代未経験でも、この視点に立って自己PRを構成することで、印象は一気に変わります。
書類通過では“応募先でどう活躍できるか”が最重要
出典:doda「転職の書類選考で落ちる割合は?なかなか通らない?企業が見るポイント」
採用担当者は“仕事にどう向き合う人か”を重視している
出典:マイナビ転職「転職での応募社数平均は8.4社。年齢が上がると増える傾向に」
2️⃣40代未経験でも評価される自己PRの3要素

未経験でも自己PR次第で評価される40代がいます。
彼らに共通するのは、単なる「経験談」ではなく、営業職に必要な要素を、言葉で具体的に伝えていることです。
自己PRに盛り込むべきは、以下の3つの視点です。
①「仕事観」|なぜ営業を選んだのか(覚悟や動機)
未経験でも営業に挑戦する理由が明確な人は、それだけで一歩リードします。
こうした覚悟は、意外と多くの応募者が言語化できていません。
「なぜ営業職なのか?」を自分の言葉で語れるかどうかが、第一関門です。
②「強みの再定義」|過去の経験を営業に翻訳する力
営業経験がなくても、事務・サービス・製造など、どんな職種にも“営業に通じる要素”はあります。
例:事務職 → 正確性、段取り力、対内調整力
例:接客業 → 傾聴力、共感力、クレーム対応経験
重要なのは、「過去の経験を、営業でどう活かせるか?」という視点です。

過去の職種じゃなくて、“視点の切り替え”が大事なんだ。強みはある。言い方を変えるだけで、光り方が変わる。
③「数字と行動」|実績がなくても“姿勢”を見せる
営業未経験であっても、「どれだけ行動できる人か」は伝えられます。
- 「週3回の模擬面接をこなした」
- 「履歴書は10回書き直した」
- 「接客業で1日50人以上の対応をしていた」
このように、“数字を使った自己開示”は、説得力を何倍にも引き上げます。
・自己PRに盛り込む3要素チェックチャート
要素 | 内容の例 | あてはまるか? |
---|---|---|
① 仕事観 | 「自分の力で稼げる営業に挑戦したい」 | □ はい □ いいえ |
② 強みの再定義 | 「事務職での段取り力を提案活動に活かす」 | □ はい □ いいえ |
③ 数字と行動 | 「履歴書10回修正/接客対応1日50人」 | □ はい □ いいえ |
🔻このチャートを使って、自分のPRに“抜け”がないか確認してください。
3️⃣未経験者向け|使える自己PRの型と例文

40代未経験でも、伝え方に“型”があれば自己PRは説得力を持ちます。
特に営業職では「再現性・姿勢・思考」を端的に伝える構成が効果的です。
・使える型|「動機 → 強み → 再現性」
以下の3ステップ構成が、読みやすく伝わりやすい基本型です。
🔽 テンプレート化するとこうなります
「〇〇という理由で営業職に挑戦したいと考えました。
これまでの仕事で△△を通じて■■という力を磨いてきました。
この経験は、営業の□□の場面で活かせると確信しています。」
・例文①|事務職出身の場合(40代・未経験)
「まずは事務職出身の方に向けた自己PR例をご紹介します。」
「営業職に挑戦したい理由は、家族を支える収入を自分の力で確保したいと考えたからです。
事務職として15年間、正確な資料作成や社内調整を任され、相手の意図をくみ取る力を培いました。
この強みは、営業現場での顧客ヒアリングや提案の場面で必ず役立つと感じています。」
✔ 誠実さ・対人理解・段取り力がしっかり伝わる構成
・例文②|サービス業出身の場合(40代・未経験)
「次に、サービス業から営業に挑戦する方の例です。」
「営業職を志したのは、成果が正当に評価される仕事で、やりがいを感じたいと思ったからです。
これまで接客業で、お客様の声に耳を傾けること・迅速な対応を常に意識してきました。
人との信頼関係を築く力は、営業での関係構築にも通じると確信しています。」
✔ 共感力・スピード感・人柄の良さが伝わる構成
・良い vs 惜しい 自己PR例文の比較
比較項目 | 惜しい自己PR | 良い自己PR(改善後) |
---|---|---|
伝えていること | 自分の性格や過去の話だけ | 営業職に通じる強み+具体的活かし方 |
説得力 | 「頑張ります」「責任感あります」など抽象的 | 行動・経験・スキルが明確に語られている |
採用側視点 | 弱い | あり。「この人なら任せられる」と思わせる |

このように、型と視点さえ意識すれば、未経験でも戦える自己PRになります。
4️⃣ジョーの視点|リアルな評価と注意点

自己PRは“自分をよく見せるもの”ではなく、“現場で活躍できる人かどうか”を伝える場。
私が採用の現場で感じたリアルを、3つの視点で共有します。
✅使ってみて感じた「メリット」|採用側が評価した自己PRの共通点
未経験の40代でも、印象に残る自己PRはたしかに存在しました。特に評価されたのは、以下のような特徴がある人でした。

誰だって最初はできません。でも、“できない前提”で挑む覚悟は、ちゃんと伝わります。そこに信頼が生まれるのです。
✅事前に知っておきたい「注意点」|40代未経験者がやりがちな失敗
書類・面接を通じて、「惜しいな」と思ったPRの共通点がこちら。
ポイントは、“言い訳”ではなく“戦略”として言葉を組み立てること。
✅よくある質問(Q&A形式)
Q1.「営業未経験ですが、それを正直に言っても大丈夫ですか?」
A. 正直に伝えてOK。ただし“未経験であること”より、“なぜ挑戦するか”が重要です。
Q2.「過去に営業で失敗した経験があります。隠した方がいいですか?」
A. 隠すより、そこから何を学び、どう改善したかを語る方が信頼につながります。
Q3.「年齢がネックになりますか?」
A. 年齢そのものより、“どう動く人か”が見られています。40代だからこそできることも多いです。
5️⃣まとめ|この自己PR術はこんな人におすすめ

・40代未経験でも、“伝え方次第で未来は変えられる”
自己PRは「経験の差」を埋める最大の武器です。40代未経験のあなたが、採用担当者に「この人と働きたい」と思わせるには、以下の3点を押さえることが重要です。
- 営業職に挑戦する“理由と覚悟”を言語化する
- 過去の職歴を“営業向けの強み”に再定義する
- 実績がなくても“姿勢や行動”を数字で語る

伝え方ひとつで、評価は変わります。経験がないなら、“何を考えて、どう動いているか”をきちんと見せればいいのです。
未経験から一歩を踏み出すために、事前に知っておくべき視点と対策をまとめています。こちらも参考にしてみてください。
