営業職とは?40代未経験が知っておくべき仕事内容と向いてる人

営業職への転職を考えている40代未経験のあなたへ。
「営業って売り込みの仕事?」
「ノルマがきつそうで自分には無理かも…」
そんな不安や疑問を抱えていませんか?実は営業という仕事、本当の姿は世間のイメージとはずいぶん違います。
話し上手で押しが強くないとダメ?──そんなことはありません。むしろ40代の“落ち着き”や“誠実さ”こそ、営業の現場では大きな武器になるのです。

こんにちは。“ジョー”は元採用面接官。これまで100人以上の営業志望者と本気で向き合ってきました。
営業職の現場にもいる今の視点から、本音で語っていきます。
この記事を読むと、以下のような疑問がスッキリ解消されます。
- 営業職の“本当の役割”と求められる力がわかる
- 自分に向いている営業スタイルの見つけ方がわかる
- 未経験の40代でも活躍できる理由に納得できる
「営業ってどんな仕事なんだろう?」という疑問が、この記事の中でクリアになります。ぜひ最後まで読んでみてください。
営業職の本質とは?「売る」より大切な3つの役割

・営業は「課題を聞き出す仕事」
営業と聞くと「話すのが上手じゃないと無理」と思われがちですが、実際はその逆です。
お客様が何に困っているのか、どんな課題を抱えているのかを丁寧に引き出すことからすべてが始まります。
売るために話すのではなく、信頼されるために聞く──これが営業の第一歩。
商品知識よりも、“相手に関心を持てるか”の方が、ずっと大事なのです。

聞き上手な営業は、提案もうまい。なぜなら、お客さんの“本当の悩み”を知ってるからです。
・営業は「信頼を得る仕事」
営業の現場では、「この人なら任せられる」と思ってもらえるかどうかが勝負になります。どれだけ優れた商品でも、売る人が信用できなければ話は進みません。
信頼は一瞬では生まれません。
特に40代は、“年齢なりの誠実さ”がそのまま信頼になる場面が多い。
社会経験を重ねた分、「この人なら話を聞いてくれそうだ」と思ってもらえる強みがあります。
・営業は「意思決定を助ける仕事」
営業の役割は、「モノを売る」ことではなく、「買う決断を後押しする」ことです。
お客様の気持ちが揺れているときに、適切な情報や事例を伝えて、「これなら安心だ」と思えるように導く。
つまり、
40代未経験でも、この役割はしっかり果たせます。相手の立場を理解し、誠意を持って向き合える人こそ、営業として信頼されるのです。
営業職の主な種類とスタイル

種類 | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
法人営業(BtoB) | 論理・調整型、関係構築重視 | 丁寧・先読みができる人 |
個人営業(BtoC) | 感情・スピード型、信頼が直結 | 明るく距離を縮められる人 |
ルート営業 | 既存対応、地道なフォロー | コツコツ・誠実な人 |
新規開拓営業 | 初対面中心、成果勝負 | 行動力・突破力のある人 |
インサイドセールス | 電話やWeb、社内完結 | 段取り力・文章力がある人 |
フィールドセールス | 訪問提案・クロージング型 | 人と会って信頼を築ける人 |
・法人営業・個人営業の違いと、それぞれに向いている人
営業職は大きく分けて「法人営業(BtoB)」と「個人営業(BtoC)」に分かれます。
法人営業は、企業や店舗などの“会社相手”に商品やサービスを提案します。特徴は、提案から受注までのスパンが長く、関係構築・調整力が重要になること。
一方、個人営業は“一般のお客様”が相手です。保険、不動産、通信サービスなどが代表的で、初対面で信頼を得る力、わかりやすく説明する力が求められます。
40代未経験でも、自分の性格や過去の経験をもとに選べば、どちらにも活路はあります。
・ルート営業・新規開拓営業の違いと、40代未経験者に合うのは?
営業スタイルとしてよく耳にするのが、「ルート営業」と「新規開拓営業」。
ルート営業は、既に取引のあるお客様を定期的に訪問し、フォローや追加提案を行う営業です。信頼関係の構築や丁寧な対応が重要で、飛び込み営業のような精神的負荷が少ない点が特長です。
新規開拓営業は、まだ取引のない相手にアプローチし、新たな顧客を開拓していく仕事。行動力やメンタルの強さが求められる反面、成果が出れば高評価につながる世界です。
40代未経験の方が最初に挑戦するなら、ルート営業からのスタートがおすすめです。
誠実さや責任感が活かされやすく、「安心して任せられる人材」として重宝されます。
・インサイドセールスとフィールドセールスの違い
最近は営業職にも「オンライン化」の流れが進んでいます。中でも注目されているのが「インサイドセールス(内勤営業)」です。
インサイドセールスは、電話やメール、Web会議などを使って提案を行う営業スタイル。外回りをせず、社内にいながら複数の案件を同時に対応できるのが特徴です。
一方、フィールドセールスは、実際に顧客先を訪問して提案・クロージングを行う営業です。
相手の顔を見て信頼を築くスタイルで、より高い成約率が期待できます。

50代ほど体力に不安を感じる方でなくても、「移動負担が少ない働き方」という点で、インサイドセールスは40代未経験者にも選択肢になります。
40代未経験でも活躍できる理由

・「落ち着き」や「安心感」が営業の武器になる
営業職では、「若くて元気」よりも「落ち着いて丁寧」が評価される場面が多くあります。
特に法人営業やルート営業の現場では、相手も年齢層が高く、若手よりも“安心して話せる人”が求められます。
40代未経験というだけで不安に思うかもしれませんが、実際にはその年齢が信頼を生むケースが多々あります。焦らず、丁寧に対応できる姿勢こそ、未経験でも選ばれる理由になるのです。

年齢を“マイナス”だと決めつけているのは、意外と自分だけ。現場では「落ち着いてて話しやすい人」が求められてますよ。
・誠実さと責任感が「この人に任せたい」につながる
40代は、社会経験も家庭の責任も抱えてきた世代です。だからこそ、仕事に対して“逃げない姿勢”がにじみ出ます。
これは、営業職において非常に大きな武器です。
クレーム対応やトラブルの初期対応など、若手では難しい場面も、40代なら落ち着いて誠実に向き合える。
企業側から見ても「この人なら安心して任せられる」と感じられるのは、スキルよりもこうした姿勢です。
・同年代・年下とのコミュニケーションが自然にできる
40代は、人生経験も会話の引き出しも豊富。だからこそ、顧客との“ちょうどいい距離感”を自然に取れるのが強みです。
たとえば、
- 同年代の顧客と話すときは「価値観が近い安心感」
- 年下の担当者と話すときは「落ち着いた対応とフォロー力」
が光ります。
コミュニケーションにおいて「若すぎないこと」が逆に強みになる──それを営業の現場は、しっかり評価してくれるのです。
向いている人・向いていない人の違い

・営業職に向いている人の特徴とは?
営業職に向いているのは、「話し上手な人」だけではありません。むしろ成果を出している営業ほど、「聞き上手」「真面目」「継続力がある」タイプが多いのです。
- 相手の話を遮らずに最後まで聞ける人(傾聴力)
- 自分なりに試行錯誤しながら継続できる人(改善力)
- 相手の立場で物事を考えられる人(共感力)
これらは、年齢や経験に関係なく身につけてきた“人間力”とも言える要素。40代の未経験者だからこそ、自然と備わっているケースも多いのです。

売る力より、“向き合う力”が求められるのが営業の世界。大事なのは、あなたが「相手の立場に立てる人かどうか」です。
・向いていないと思っている人の“誤解”
一方で、「自分は営業に向いていない」と思い込んでいる人の多くは、実は営業の仕事を誤解しています。
- 「口下手だから営業は無理」
- 「押しが弱いと営業できない」
- 「人見知りだから営業に向かない」
でも実際には、聞き上手な人の方が成果を出しやすいし、今は“売り込み型”より“提案型”の営業が主流です。人見知りでも、相手と誠実に向き合う姿勢があれば信頼は得られます。
つまり、「向いていない」のではなく「間違ったイメージで判断している」だけのケースがほとんど。
40代未経験だからこそ、“売ること”ではなく“寄り添うこと”ができる──それが営業職における、もう一つの大きな武器です。
まとめ|40代未経験でも営業職は“現実的な選択肢”

・営業職の本質と40代未経験者に必要な視点
営業という仕事は、「売り込む力」より「人に向き合う力」が求められる職種です。そしてその本質は、「課題を聞き出す」「信頼を得る」「意思決定をサポートする」こと。
営業職にはさまざまなスタイルがあり、自分の性格や経験に合った形を選ぶことができます。ルート営業やインサイドセールスのように、40代未経験者が活躍できる場も確実に存在します。
40代だからこそ活きる落ち着きや責任感、丁寧な対応──それらはすでにあなたの中にある強みです。営業職は、決して“特別なスキルがある人”だけの仕事ではありません。

大丈夫です。営業の世界は、年齢や経歴よりも「どう向き合うか」を見ています。
まずは、営業という仕事の本質を正しく理解し、「自分にもできる」という実感を持つこと。そして次に気になるのは、「実際の営業の1日ってどんな感じ?」ということではないでしょうか。
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