現場復帰は可能か?50代営業経験者が選ぶべき営業スタイル

50代で営業経験があっても、
「長く現場を離れてしまった」
「体力的にやっていけるのか」
と不安を感じていませんか。
特に無職期間が1年以上になると、採用側の視線も厳しくなり、「本当に復帰できるのか」という壁に直面します。

こんにちは、“ジョー”です。私は元採用面接官として、これまで100人以上の営業志望者と本気で向き合ってきました。
このページでは、50代営業経験者が無理なく続けられる営業スタイルの種類と、選び方の判断軸を解説します。
この記事を読むメリット
- 体力やブランクをカバーできる営業手法がわかる
- 自分に合った働き方の見つけ方がわかる
- 転職活動で押さえるべき準備のポイントがわかる
あなたがこれから踏み出す一歩を、より確実で納得のいくものにするための現実的なヒントをお届けします。
1️⃣50代営業経験者が現場復帰で直面する現実

営業経験が豊富でも、50代で無職期間が長くなると、転職市場での立ち位置は大きく変わります。
まず、企業側は年齢による体力面の不安や、過去のやり方に固執するリスクを慎重に見ています。
特に現場を離れて1年以上経っている場合、「最新の営業スタイルやツールに対応できるか」という懸念が出やすくなります。
令和5年6月時点で50~54歳および55~59歳の年齢層における就職件数は全体の8〜9%にとどまっています。これは、年齢が上がるほど採用の枠が限られている現状を示しています。厚生労働省(職業安定業務統計)
・年齢による採用ハードル
採用側は、50代以上の応募者に対して
- 「定年までの残り年数」
- 「健康状態」
- 「給与水準」
を気にします。
若手と比べて給与期待値が高い、もしくは教育コストがかかると判断されると、不採用の理由になりやすいのが現実です。
・ブランクによる評価の低下
ブランクが長いと、
という印象を持たれることがあります。
特にデジタル営業ツールやオンライン商談が普及した現在では、以前のやり方が通用しない場面も増えています。
・体力・適応力の問題点
訪問販売や外回りなど、移動や体力を要する営業スタイルでは、年齢による体力低下が懸念されます。
また、変化の激しい営業現場で、新しい商材や業務フローに柔軟に順応できるかも重要な評価ポイントです。
採用側が本音で見ているポイント
長く働き続けられる健康状態か
周囲と協調できる柔軟性があるか
これまでの経験を押しつけず、新しいやり方を吸収できるか

経験がある分、プライドが邪魔をすることもあります。でも採用側が知りたいのは、「この人は今の現場で活躍できるかどうか」だけです。自分のやり方を一度ゼロに戻して、現場に合わせる柔軟さがカギになりますよ。
2️⃣50代経験者でも続けられる営業スタイルの種類

営業経験があっても、すべての営業スタイルが50代に適しているわけではありません。
体力や働き方の希望、これまでの経験を踏まえ、「無理なく続けられる」スタイルを選ぶことが現場復帰の成功につながります。
ここでは、50代経験者に比較的向いている4つの営業スタイルを紹介します。
営業スタイル別比較表
営業スタイル | 主な取扱商材例 | 体力負担 | 必要スキル | 収入モデル | 向いている人の特徴 |
---|---|---|---|---|---|
ルート営業 | 食品・日用品・建材・設備部品など | 低 | 信頼関係構築力・丁寧な対応 | 固定給型 | 安定志向・コツコツ型 |
法人営業 | OA機器・通信回線・法人保険など | 中 | 提案力・交渉力・資料作成 | 固定+歩合 | 法人対応経験者・人脈活用型 |
インサイドセールス | SaaS・広告サービス・研修講座など | 低 | ITツール操作・ヒアリング力 | 固定給型 | PC業務に慣れている・在宅希望 |
コンサル型営業 | 業務改善コンサル・不動産・人材紹介など | 中〜高 | 課題解決力・専門知識 | 高歩合型 | 高単価提案経験者・専門性重視 |
①ルート営業|体力負担が少ない安定型
既存顧客を定期的に訪問し、関係を維持・強化する営業です。
新規開拓の比率が低く、移動範囲や件数も比較的安定しているため、体力面の負担が軽く、50代でも長く続けやすいのが特徴です。
- 食品・飲料(スーパーや飲食店への定期納品)
- 日用品・消耗品(オフィスや店舗への定期補充)
- 建材・設備部品(工務店・建設会社向け)
信頼関係を築くのが得意な方には特に向いています。
②法人営業|経験を活かせる信頼構築型
企業を相手に提案や商談を行う営業で、個人営業よりも長期的な関係構築が重視されます。
過去の営業経験や業界知識、人脈がそのまま武器になるケースも多く、高単価の案件を扱えることもあります。
- OA機器・コピー機・プリンター
- 法人向け通信回線・クラウドサービス
- 業務用家具・オフィス什器
- 法人保険・福利厚生サービス
プレゼン力や交渉力に自信がある方におすすめです。
③インサイドセールス|非対面・リモート型
電話・メール・オンライン商談など、訪問せずに営業活動を行うスタイルです。
移動の負担がなく、在宅勤務やオフィスワークが中心になるため、体力面の不安を軽減できます。
- ITソリューション・SaaS(営業支援ツール、勤怠管理など)
- セミナーや研修サービス
- 広告枠やマーケティング支援サービス
- オンラインスクールや資格講座
ITツールに慣れる必要はありますが、習得すれば長く安定して働けます。
④コンサル型営業|高単価・提案重視型
単なる商品の売り込みではなく、顧客の課題解決や業務改善を提案する営業です。
単価が高く、成約までの期間は長いですが、その分やりがいも大きく、経験や知識が評価されやすい分野です。
- 企業向け業務改善コンサルティング
- 不動産投資・事業用不動産
- 人材紹介・採用コンサルティング
- 高額な設備導入(工場機械、太陽光発電システムなど)
過去の業界経験を深く活かしたい方に向いています。

大事なのは「勝てる土俵」を選ぶことです。無理して若手と同じ土俵で勝負するより、自分の経験が最大限活きる営業スタイルに絞った方が結果も出やすいですよ。
3️⃣自分に合った営業スタイルを選ぶための判断軸

50代の現場復帰では、「何を売るか」「どう売るか」だけでなく、自分の体力や生活スタイル、収入の希望に合わせて営業スタイルを選ぶことが重要です。
ここでは、選択時に押さえておきたい3つの判断軸を紹介します。
体力と健康に自信がある?
│
├─ はい → やりたい営業スタイルを選択
│ ├─ 人脈や業界経験が活きる → 法人営業/コンサル型
│ └─ 新しい分野に挑戦したい → インサイドセールスなど
│
└─ いいえ → 負担の少ない営業スタイルを選択
├─ 安定型を希望 → ルート営業
└─ PC業務中心 → インサイドセールス
・体力と健康状態の自己診断
外回り中心の営業は移動や荷物運搬が多く、日々の体力消耗が大きくなります。
逆に、インサイドセールスや法人向けの長期商談型は移動負担が少なく、落ち着いた環境で仕事ができます。
・過去の経験・得意分野の棚卸し
これまで扱った商材や得意だった営業プロセスを洗い出します。
例えば法人営業経験者なら、同じBtoB領域の高単価商材にシフトしやすく、即戦力として評価されます。
・働き方・収入のバランス
「安定収入を優先するのか」「高歩合で稼ぎたいのか」で選ぶべき営業スタイルは変わります。
ルート営業は固定給が安定しやすく、コンサル型営業は成果次第で大きく稼げます。

体力や健康に自信がないなら、負担の少ない営業スタイルを選ぶのが長く続けるコツです。逆に自信があるなら、「やりたい仕事」を選んだ方が結果も出やすいですよ。
4️⃣現場復帰を成功させる準備と戦略

50代で営業現場に復帰するには、経験だけに頼らず「今の市場で通用する力」を備えることが欠かせません。
特にブランクがある場合、事前準備の差が採用の可否や、復帰後の活躍度に直結します。
ここでは、現場復帰を成功させるための具体的な準備と戦略を紹介します。
✅最新営業ツールの習得
オンライン商談ツール(Zoom、Teamsなど)や顧客管理システム(CRM)は、今や営業活動の標準です。
操作方法や活用法を事前に学んでおけば、面接でも「即戦力」としての印象を与えられます。
無料のオンライン講座やYouTubeを活用すれば、独学でも十分対応可能です。
企業のオンライン会議利用率は全体で7割を超えています。営業活動においても、訪問に代わりオンライン商談を取り入れる企業が増加しており、ツール習得は必須スキルになりつつあります。総務省「令和7年版 情報通信白書」
✅ブランクを埋める情報収集と勉強法
業界ニュースやトレンドを追いかけることで、商談時の会話の幅が広がります。
日経新聞や業界専門誌、Webメディアなどを活用し、最新の顧客ニーズや競合情報をインプットしておきましょう。
面接でも「現役感」が伝わります。
✅転職エージェントとの戦略的連携
営業職に強い転職エージェントは、ブランクや年齢に配慮した求人を提案してくれる場合があります。
担当者には、自分の強みや希望する営業スタイルを明確に伝え、ミスマッチを減らすことが大切です。
紹介された求人の条件や雰囲気も率直に確認しましょう。
営業特化型エージェントの例
- マイナビ営業エージェント
- リクルートエージェント(営業専門チーム)
- doda(営業職特化の担当者)

準備不足で現場に戻ると、想像以上にきつく感じるものです。今の営業のやり方や道具に慣れておけば、自信を持って一歩を踏み出せますよ。
現場復帰準備チェックリスト
チェック項目 | 内容 |
---|---|
最新営業ツールの習得 | Zoom・Teams・CRM(顧客管理)などの操作を学ぶ |
業界情報のアップデート | 日経新聞・業界誌・ニュースサイトで情報収集 |
健康状態の確認 | 健康診断・体力測定・生活習慣の見直し |
希望条件の整理 | 勤務地・給与・営業スタイルの優先順位を明確化 |
エージェント活用 | 営業職に強い転職エージェントへ登録・相談 |
5️⃣まとめ|50代営業経験者が無理なく現場復帰するために

・営業スタイル選びは「続けられる」と「やりたい」を両立させる
50代で営業現場に戻る際は、経験だけでなく、自分の体力・健康状態・働き方の希望を踏まえて営業スタイルを選ぶことが重要です。
負担の少ないルート営業やインサイドセールス、経験を活かせる法人営業やコンサル型営業など、選択肢は幅広くあります。
さらに、復帰前には最新の営業ツールや市場情報を押さえ、ブランクを感じさせない準備を整えることが、採用とその後の成果につながります。

現場復帰はゴールじゃなくスタートです。無理なく続けられる環境と、やりたいことを両立できる形を見つけて、一歩を踏み出してください。
50代営業経験者が現場復帰でつまずきやすい「経験の活かし方」を、元採用側の視点からわかりやすく解説しています。再起を目指す方はぜひご覧ください。
